2017年の良かった映画10

1. アスファルト
真っ白な曇り空の寒い日に映画館で見た。どこを思い出しても全方位に愛があるのでとても見るのが気持ちいい、幸せ。本当、めちゃ大好きな映画に出会ってしまった。本当に幸せなことは、登場人物みんなを愛せるってとこで、そういう映画って多くないし、何度でも見たい。

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Jules Benchetrit(監督の息子らしい)の美しさもすごい。

 

2. パターソン
見れば見るほどに好きになっていく
妻のこと好きなの?とかカップケーキは美味しかったの?とか謎なことが謎のまま終わる感じが変に映画ぽくなくてすき。たぶんこれから何度も見るんだろうなと思う。


3. ありがとうトニ・エルドマン

何となく見たら本当に良くて驚いた映画。
日常の中でチーズをスライスする行為がどれだけ豊かで重大なことか、それを全力で娘に伝えようとする、その伝え方が本当に面白すぎて泣いちゃう。後半はピークが何回かあって、めちゃオモシロイ。びっくりなパーティーのくだりも、本当にだいすき。細かいところや社会問題の描き方もかなりうまい。

 
4 ドリーム
ファレルの音楽も最高だし、衣装の色あざやかさとか、ストーリーのわかりやすさとか、どこを取っても誰が見ても最高に面白い映画!何よりも、知らなかったことを知るっていう経験はとても大事で、それが人間を大きくするのだからそういう映画って超大事!ダサい邦題だけど色んな人に見てほしいとおもった映画。

 

5 ムーンライト
見る前の想像より全然かわいくて美しくて、びっくりした。勝手にゲイの生きづらさとか治安の悪い地域のストリートの様子とか、そういう映画だと思ったら、ひとりの男の恋の話だった。世界はこんなに美しくて人はこんなに弱くて、可愛くて、愛おしいということを映像美で語ってる。澄んだブルーの海や窓から差す光、鮮やかな黒い肌などが印象的。

 

6.美しい星
吉田大八監督なので、予告もポスターも良くわかんなかったが見た。そしたら凄い良かったってやつ。三島由紀夫の原作を読んだらかなり尖っていて変な感じで面白かったし、これがあれになったのかーとそれもまた楽しい経験だった。自然と人間の二項対立ってなんなんでしょうね、人間の頭は良いんだか悪いんだか。

 

8.カフェ・ソサエティ
ウディアレンの新作を映画館で見るっていうある種のゆるい幸せってあるな。しかも今回はジェシーアイゼンバーグだったし、程よくぶっ飛んでいて見る心地が良かった。服がめちゃいい。

 

9.たかが世界の終わり
26歳でどんだけディスコミュニケーションをメタ化してんだドラン…とキュウゥとなり肩身狭くツラミもあった。が、やっぱりオモシロイ。正月、親戚の家に集まるのが鬱になる最高劇!そういう感覚ってドラン始め若い世代特有のものかと思ってたけど、この映画の評判とか見ているとそうでもなさそう。やっと消化して映画にまで漕ぎ着けたんだと思う。人間は、いい方向に進めばいい。

 

10.希望のかなた
アキカウリスマキっててっきり故人だと思ってたので新作が見れるなんてびっくり嬉しかった。しかも35mmフィルム上映で…!本当に満足した。今回もテーマが重く、話も暗い常に無表情だが結構笑える。あの独特の間はクセになってしまうし、映画館で見るのもまた良いもんだった。


11 .ロストインパリ
ジャックタチとか地下鉄のザジみたいにコロコロ駆け回るいたずらっ子感があって最高おもしろかった!体が感情にとても忠実で、ダンスのシーンを始め、頭から足の指先までの動きにすべてつまっていた。しかもかなり笑える!色合いも終始良い。

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番外 かわいかった人

「マギーズプラン」のグレタ・カーウィグ

服が全部ちょうかわいかった。

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